トップシェフ Q&A|未来の料理人たちへ
「The Tabelog Award 2025」受賞店の料理人が、料理人を志す学生から寄せられた質問に答えてくださいました。
その一部を公開いたします。
Question
お客様に愛される店舗を作るためにどのような工夫をされていますか?
Answer
スタッフ全員がお客様に認識してもらい、成長を見守ってもらうようにしています。
美味しい料理の提供だけでなく、会話でも盛り上げていくなど、居心地の良い空間作りを意識しています。
高級店になると緊張されてご来店される方も少なくないため、最初の会話で笑顔になっていただけるような会話を意識しています。
目の前のお客様に食事の時間を楽しんでいただくために、何ができるかを常に考えることだと思います。
一人一人お客様を同じと考えず、一人一人の接客や食材の切り方を変えています。
目の前のお客様にどれだけ愛を持って接する事ができるか、だと思います。
Question
これからの料理業界に期待することは何ですか?
Answer
労働環境改善、社会的地位の向上、山と海の資源の保全
食を通じた地域活性による社会貢献
地球に負荷のかからない店づくり
物価高になり、今まで買えていた食材が買えなくなる環境の中で、みんなが知恵を絞り、新しい料理を生み出していくと思います。
どんな料理が出てくるのか楽しみです。
Question
若いシェフや料理人を志す人々へのアドバイスをお願いします。
Answer
料理の根幹に触れるまで大変だと思いますが、そこまでたどり着いたら今までより楽しいと感じられるので頑張ってください。
掃除が上手にできたら、料理も上手にできます。逆に言うと掃除もうまくできない料理人がうまい料理は作れません。
辞めず、諦めず続ける事。
焦らず下積み(掃除、整理整頓、衛生管理)を完璧にできるよう、努力してください。
料理を通して人間性を磨いてください。
料理を通して社会貢献できるような料理人を目指してください。
先ずは(結果を気にせず)挑戦しましょう!
料理を食べて笑顔になってもらえる事を想像すれば、美味しい料理は作れると思います。
Question
料理を創作する時に参考にしている料理人や本はありますか?
Answer
自然界です。
別のジャンルの料理の発想を取り入れることです。
特にないです。畑を参考にしています。
Question
今の料理の分野に決めたきっかけを教えてください。
Answer
とりあえず西洋料理ならなんでもよかったのですが、フランス料理をやってみたら奥深さを知り、いつの間にかどっぷりハマっていました。
海外に行った時に、日本人なのに日本の事を全然知らない自分に気づいたのがきっかけです。
Question
包丁は何本持っていますか?
Answer
10本
25〜30本
Question
料理を食べるうえで意識することはありますか?
Answer
このお料理になるまでにどのようなストーリーがあったか
香りや食感、余韻、食べ合わせなど
素材の本質を活かしきっているかどうか
Question
料理以外のことで心がけていることはありますか?
Answer
素直な心
料理以外の芸術関係。絵画、音楽などの一流に触れる機会をつくること。
清潔、正直、愛嬌
Question
料理人を目指すうえで大事なことは何ですか?
Answer
諦めずに続けること。
人間力を磨き、常に感謝を忘れないこと。
高い目標を持ち、日々その目標に近づけたかと毎日振り返ること。
日本の未来を変えるくらい大きい目標でいいと思います。